【美の巨人たち 感想】 速水御舟 「名樹散椿」
今週の芸術家
・作者 速水御舟(1894-1935)
・国籍 日本
・職種 画家
1894年 | 質商、蒔田良三郎の次男として東京市浅草区に誕生 |
1905年 | 市立育英小学校高等科へ入学 |
1908年 | 松本楓湖の安雅堂画塾に入門。団栗会を結成 |
1909年 | 楓湖から禾湖の号を頂く |
1910年 | 巽画会展に「小春」、烏合会展に「楽人」を出品 |
1911年 | 巽画会展に「室寿の讌」を出品。紅児会に入会 |
1912年 | 号を浩然と改める |
1913年 | 紅児会が解散する |
1914年 | 号を御舟と改め、この頃から姓を速水とする |
1917年 | 第4回院展に「洛外六題」を出品 |
1919年 | 交通事故により左足切断 |
1921年 | 結婚 |
1923年 | 関東大震災により多くの作品が焼失 |
1925年 | 軽井沢に滞在中、「炎舞」を完成させる |
1929年 | 第16回院展に「名樹散椿」を出品 |
1930年 | ローマ日本美術展覧会の美術使節として渡欧 |
1935年 | 腸チフスで急逝 |
今週の作品
・作品 名樹散椿(1929)
・場所
・縦横 167.9x169.6
・材質 紙本金地・彩色・屏風(2曲1双)
描かれているのは金地を背景に、色とりどりの花を咲かせる椿の姿。京都の地蔵院にあった五色八重の散椿をもとに描いたと伝えられています。しっとりとした緑の苔山。そこに生える太い幹からは、のたうつように右から左へと枝が大きく伸びています。咲いている花の色は薄桃、白、まだら、紅色と様々。それが、なだらかな苔山の上にひとひら、ひとひらと散っています。