【美の巨人たち 感想】 ギベルティ「天国の門」
今週の芸術家
・作者 ロレンツォ・ギベルティ(1381-1455)
・国籍 イタリア
・職種 彫刻家・金細工師
1378 | フィレンツェの金細工師の家に生まれる。 |
1402 | 『イサクの犠牲』 |
1403 | サン・ジョヴァンニ洗礼堂の扉の制作者に選ばれる。 |
1409 | 金細工師組合に登録 |
1414 | 大商人組合から洗礼者ヨハネの像作製の依頼。 |
1416 | 『洗礼者ヨハネ』 |
1422 | 『聖マタイ』 |
1424 | 『キリストの生涯』 |
1427 | 『ドミニコ会管長リオナルド・ダーティの墓碑』 |
1429 | 『聖ステファノ』 |
1440 | 『聖ザノービの墓碑』 |
1455 | 死去 |
今週の作品
・作品 天国の門(1451)
・場所 ドゥオーモ付属博物館
・縦横 高さ約5メートル、縦横80センチ
・材質 金箔を施したブロンズパネル
このパネルには、最初は「アダムとイブの物語」、次に「カインとアベルの物語」、続いて「ノアの物語」、そして「アブラハムの物語」・・・と、旧約聖書の創世記の物語が紙芝居のように表現されています。しかもそれぞれ彫りの厚さを変え、見事な遠近法で物語を展開させているのです。人物の優美な体の表現も、流れるような衣のドレープも、鋳造ブロンズとは思えないほど柔らかです。