【美の巨人たち 感想】 ラファエロ「大公の聖母」


2013年5月11日 放送



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今週の芸術家


・作者 ラファエロ・サンツォ(1483-1520)
・国籍 イタリア
・職種 画家・建築家


1483 イタリアのウルビーノに生まれる
1491 母マージア死去
1494 父ジョヴァンニ死去、父方の伯父に引き取られる
1498 ペルジーノの工房に入門する
1501 サン・タゴスティーノ教会祭壇画を制作
1504 フィレンチェに移住
1508 バチカン宮殿の専属画家となる
1514 サン・ピエトロ大聖堂の主任建築家に任命される
1517 ローマ古物監督責任者に推薦される
1520 高熱により37歳という若さで死亡。


今週の作品


・作品 大公の聖母(1505-1506)
・場所 国立西洋美術館 ラファエロ
・材質 油絵


幼子イエスの手は、母の胸と肩に置かれ、聖母マリアはその温もりを感じているかのような優しい母の顔をしています。聖母子の姿と、家庭的な情愛に満ちた母と子の姿、ラファエロは見事にこの二つを両立させています。まさに、人間再生ルネサンスの申し子ラファエロの代表作と言えるでしょう。

雑記

  • なぜイタリアに起こったか

ルネサンスが最初にイタリアにおこった理由として、ローマなどの古典文化の遺産が豊富だったこと、ビザンツ帝国の滅亡で多数の学者がイタリアに移住していたこと、経済的繁栄に基づき教皇メディチ家ら有力者による文化保護があったことなどが考えられる。