【美の巨人たち 感想】 狩野永徳「洛中洛外図屏風」


2013年6月2日 放送



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今週の芸術家


・作者 狩野永徳(1543-1590)
・国籍 日本
・職種 画家


1543 狩野松栄の長男として京都で生まれる。
1552 法眼に連れられて将軍・足利義輝に拝謁した。
1565 洛中洛外図屏風』完成
1567 近衛前久邸の障壁画 完成
1571 臼杵丹生島城の障壁画 完成
1574 洛中洛外図屏風』が織田信長から上杉謙信に贈られる
1576 弟の狩野宗秀に家屋敷を譲る
1579 安土城の障壁画 完成
1583 大阪城の障壁画 完成
1589 後陽成天皇の内裏の障壁画 完成
1590 八条宮家の障壁画 完成
1590 東福寺法堂の天井画の龍図を制作中に病気になり、ほどなく死去


今週の作品


・作品 洛中洛外図屏風(16世紀)
・場所 米沢市上杉博物館
・縦横 六曲一双


右隻は京都の東側の景観のほか、祇園祭の行列や節会(せちえ)と呼ばれる正月の儀式など、四季折々の様々な都の行事が盛り込まれ、躍動感溢れる人々の賑わいが生き生きと描かれています。
左隻は、金閣寺北野天満宮渡月橋など主に京都の西側の名所や建築物が色鮮やかに描かれています。右隻と左隻で東西に分かれており、屏風を向き合うように立てると京都を一望できるのです。

雑記

狩野正信を始祖とする画家の家系・画系。室町後期から江戸時代を通じて武家の御用絵師として繁栄。

  • 洛中洛外図

京都の市中とその郊外の名所や生活風俗を描いた絵画。室町後期より主として屏風絵として発展、時に絵巻や画帖も作られた。狩野永徳筆上杉家本などがある。