【チェス学習計画】STEP3 初級の壁を乗り越えよう!
対象読者
・STEP2のクリア条件を満たしている。
1.盤外の技術も意識しましょう。
チェスに強くなるためには、定跡やタクティクスなどの純粋なチェスの技術だけでなく、「盤外の技術」も意識する必要があります。
幾つかの例と役立ちそうな過去記事を列挙しますので、参考にしてください。
集中力を高めるには
学習モチベーションを保つには
2.2手〜3手のタクティクスを瞬間的に解けるようにしましょう。
チェス力の根幹は「読みの力」です。これが弱ければ、込み入った中盤での応手はもとより、「定跡」や「エンドゲーム」の学習もできません。
「読みの力」を鍛えるには、「タクティクス」や「詰めチェス」などの「NextMove(次の一手)」が最適です。『チェス 魔法の戦術』で学んだことを確認しつつ、自身のレベルにあった問題をたくさん解きましょう。
もちろん「Flashcards Deluxe」などの暗記支援アプリを使って、何周も何周も、覚えてしまうまで繰り返して下さい。
おすすめ書籍(タクティクス)
- Chess Tactics for Champions
- 1001 Chess Exercises for Beginners
- 606 Puzzles for Chess Nuts
3.色々な定跡を試しましょう。
浅く広くで構わないので、とにかく多くの定跡を並べてみましょう。一手一手の意味を考えながら、定跡の由来などを含めて覚えてもよいでしょう。樹形図を作って整理するのもオススメです。
英語力に自信があるなら、Winning Chess Seriesの『Winning Chess Openings』が良い教科書になると思いますが、手順を調べるだけなら日本語のチェスサイトでも十分です。
より詳しい学習は、Step4で行いますので、今の段階では「浅く広く」を意識して、自身のフィーリングにあった定跡を見つけて下さい。
目標
・[白番のとき]、[対e4のとき]、[対d4のとき]に指す定跡を定める。
4.基本的なストラテジーを学びましょう。
日本語で書かれた理論書も少しずつ出版されつつありますが、まだまだ少なく、ある程度以上のレベルを目指すには洋書に手を出さざるを得ません。
ここでは、その素晴らしい助走になる、日本語チェスサイトの記事を紹介します。
雑役翻訳屋の生活と意見
辞書として使えるだけでなく、読み物としても実に優れています。重要な用語は赤文字で書かれているので、まずは重要語から目を通すとよいでしょう。印刷するなり、PDFに出力するなり、いつでも読めるようにしておくと便利です。
『チェス用語小辞典(英和)』
→http://homepage2.nifty.com/hnishy/chessterms.htm
チェストランス
チェス書の翻訳をされている水野優氏のブログです。ページ下部に、著作権切れの古典チェス書の翻訳記事があります。なかでも、ボロフスキー『いけないチェスの指し方』は初歩的なストラテジーの学習に打って付けです。
『いけないチェスの指し方』
→http://www.geocities.jp/transbowler/
チェスの玉手箱
こちらもブックマーク必須の良サイトです。魅力的な記事が多く目移りしてしまいますが、なかでも、「旧チェスの玉手箱」にある『理詰めのチェス』は必読です。まだ少し難しい箇所もあるかと思いますが、『チェス用語小辞典(英和)』などを活用しつつ読み込みましょう。
『理詰めのチェス』
→http://archives.btouch.net/lecture/cat70/
目標
・上記の3記事を熟読する。
5.ブリッツ(5分)を指しましょう。
ブリッツ(Blitz)とは、持時間3分から10分程度の早指し戦のことを指す名称です。
持ち時間が短いのでお互いに指し手が雑になりますし、他にも多くデメリットはありますが、明確に目的を持って望むなら非常に有用です。
今回は、ブリッツに慣れつつ、学んだ定跡やストラテジーを実戦で使用することが目的です。
持ち時間は、最も盛んな[5min]がよいでしょう。気を楽にして、どんどん思い切った手を指して下さい。
目標
・5分ブリッツを50戦
Step3 クリア条件
・ビギナー向けのタクティクス本を1冊完璧にする。
・[白番のとき]、[対e4のとき]、[対d4のとき]に指す定跡を定める。
・おすすめ日本語サイトの3記事を熟読する。
・5分ブリッツを50戦
お疲れ様でした。以上で、STEP4 は終了です。
『STEP4 目指せ中級者!』にお進み下さい。