【雑感】『多読術』

2011/10/22 読了 ★

多読術 (ちくまプリマー新書)多読術 (ちくまプリマー新書)
松岡 正剛

筑摩書房
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目次

  1. 多読・少読・広読・狭読
  2. 多様性を育てていく
  3. 読書の方法をさぐる
  4. 読書することは編集すること
  5. 自分に合った読書スタイル
  6. キーブックを選ぶ
  7. 読書の未来

雑感

詮方なく速読法やら読書法関連の本を何冊も読まなければならず食傷気味だったが、一番美味しそうな本書を最後に取っておいて正解だった。

いつものように、カバーを外し、目次を読み、本文をとばして後書きを読んだ。嫌味なく知的な導入、概要の把握もできて薄っすら持論も見える綺麗な後書き。
そして、この締めくくり。

「……この『あとがき』から読んだ読者は、いったん『目次』に戻って、中身を想像して頂きたい。なぜそういう読み方をススメるかということを、本書は本文で述べているわけなのである。」

インタビュー形式の本は好きではないので、一抹の不安はあったが、全くの杞憂だったと確信。そもそも、【松岡正剛 『多読術』】この字面で面白くないわけがない。

とりわけ共感を覚えたのが、どういう"ながら読書"をするかについて。
私も本によって服装を変えたり、緑茶か紅茶か分けたりするけれど、この類の動機づけは長く続けるほど効果的な方法。

但し、私のように酒・煙草を断ったから、同時に物語も読めなくなってしまう。なんてこともあるので、その選択はどうか慎重に。