2011-04-04 【読了】『ジャンヌ・ダルク ―愛国心と信仰』 本の感想 2011/4/4 読了 ジャンヌ・ダルク―愛国心と信仰 (中公新書 (138))村松 剛・村松剛(著)(1945-) ・中公新書 ・2007/7/25(第一刷発行) ・191頁Amazonで詳しく見る 目次 序章 ルーアンの女性 Ⅰ 百年戦争の渦中で Ⅱ 少女と天使 Ⅲ オルレアンの少女 Ⅳ 栄光と罠 Ⅴ 異端裁判 終章 聖女ジャンヌ・ダルク 雑感 国家的危機に直面したとき、ジャンヌはいつもフランス人の胸によみがえる。ド・ゴールもペタンも自らをなぞらえたジャンヌとは何者なのか。神がすべてだった中世において、敬虔な田舎娘に剣を握らせ、戦場へと救国の情熱を駆りたてたものは何か。さまざまな伝説を考証しつつ、火刑台に立つまでの謎に満ちた生涯を鮮やかに再現する本書は、百年戦争を舞台に繰り広げられるオルレアンの少女の壮大な叙事詩である。ジャンヌ・ダルクは聖人だったのかもしれないが、フランスだけがキリスト教国ではなかった。少し前は"日本のジャンヌ・ダルク"の登場を望んでいる人が多いように思えたが、今の日本はどうか。