菅谷昭『ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間』
2011/4/3 読了
ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間 (ノンフィクション・隣人たちの哲学) ・菅谷昭(著)(1943-) ・ポプラ社 ・2001/5/?(第一刷発行) ・127頁 Amazonで詳しく見る |
目次
プロローグ---チェルノブイリ事故を知っていますか?
1 ぼくがベラルーシに行ったわけ
2 手術台のアリョーシャ
3 オリガの運命
4 健気に生きるこどもたち
5 ヴァーリャの住む村
6 アーニャとおばあちゃん
7 ユーリアのきずあと
8 医療を志すターニャとカーチャ
9 スベトラーナの赤ちゃん
エピローグ---汚染地域の小さな星たち
雑感
1986年4月26日。チェルノブイリ原子力発電所で史上最悪の爆発事故が起きました。放射能に汚染された土地では、小児甲状腺ガンが増えつづけています。……現地の悲しい状況を知った菅谷昭医師は、ひとり、ベラルーシで暮らしはじめます。
私が持っていた唯一の原子力発電所関連の本。
販売対象は8(児童)で、読書感想文の推奨図書だったような覚えがある。
よって技術的な内容はほぼ無く、著者と数名の患者との関係が主。
やるせないが、夢の実現、婚約の報告などの後日談に彼女たちの逞しさと気持ちの良い余韻を持って読み終えることができる。
しかし、例えば、私がチェルノブイリ原子力発電所の周囲に住んでいて、リスクから目を背け、利便を享受していた大人の一人ならば、彼女たちにどう償えばよいのだろうか...