2012-10-07 古典からヌードを取り戻す/エドゥアール・マネ 「草上の昼食」 美の巨人たち 2012年10月6日 放送 今週の芸術家 ・作者 エドゥアール・マネ ・国籍 フランス ・職種 画家 パリ6区のボナパルト街に生まれた生粋のパリジャン 父は司法省の高級官僚だった 父の反対を押し切りマネは画家を目指し始める トマ・クチュールの画塾で6年間古典絵画を学ぶ サロンは『画家の最高の戦場』、権威あるサロンで認められてこそ、画家としての成功があると考えていた マネの登場人物たちの目線は交わることは殆ど無い。 「世間の連中は僕を八つ裂きにするだろう。だが何とでも言うがいいさ!」 今週の作品 ・作品 草上の昼食(1863) ・場所 オルセー美術館 マネの最高傑作&最大の問題作 縦2mあまり、横は2m64cm 31歳の時に発表。 サロンではあえなく落選、「落選者展」に作品を出品 場所はセーヌ川の畔 若い男たちは最新の流行の衣服に身を包んでいる 神話の女神の"理想化された裸"ではなく現実の女の裸を描いた。 女の衣服の上にバスケット=服を脱いでから食事。意識して服を脱いでいる。 ティツィアーノ『田園の奏楽』から着想 ラファエロ『パリスの審判』から構図を引用。 親指の向きは、上空の鳥と左隅のカエルに突き当たる それは、天上の愛と現実の欲望の対比。 古典の名画の中に現代の主題を含ませた。 今週のショートストーリー 絵画警察