戦後日本の新旧/木村伊兵衛 「板塀」

2012年9月29日 放送

今週の芸術家


・作者 木村伊兵衛
・国籍 日本
・職種 写真家

  • 1901年、帯締めや羽織紐などを作る職人の長男として誕生
  • 9歳の頃にカメラと出会う
  • 20代の終わりにドイツ製のA型ライカと出会う
  • 従来の大型カメラと違い、自分の目の高さが取れるようになった
  • フィルムを使ったことで、36枚を纏めて取れるようになった
  • イカの神様、スナップショットの達人と讃えられる
  • 大半が庶民のスナップ、特に女性の肖像に定評があった
  • 木村伊兵衛土門拳。二人の写真界の重鎮は犬猿の仲だった
  • 50代でアンリ・カルティエ=ブレッソンの作品に衝撃を受ける
  • 報道写真家として再出発
  • 昭和27年から4度、秋田へ
今週の作品


・作品 板塀
・場所 東京都写真美術館

  • 昭和28年5月
  • 秋田市の郊外にある農村
  • 重要文化財、旧奈良家住宅の板塀
  • 左側に馬の尻尾だけが切り取られている
  • 昭和22-25年の農地改革によって農村は大きく変化していた
  • 馬の尻と板塀を一枚におさめることで、戦後日本の新旧の象徴とした
  • 「おれは秋田の撮影で人間ができた」
今週のショートストーリー
  • 美術探偵 夢子の事件簿

放送500回記念アルバム「美の巨人たち」音楽集