2012-09-30 戦後日本の新旧/木村伊兵衛 「板塀」 美の巨人たち 2012年9月29日 放送 今週の芸術家 ・作者 木村伊兵衛 ・国籍 日本 ・職種 写真家 1901年、帯締めや羽織紐などを作る職人の長男として誕生 9歳の頃にカメラと出会う 20代の終わりにドイツ製のA型ライカと出会う 従来の大型カメラと違い、自分の目の高さが取れるようになった フィルムを使ったことで、36枚を纏めて取れるようになった ライカの神様、スナップショットの達人と讃えられる 大半が庶民のスナップ、特に女性の肖像に定評があった 木村伊兵衛、土門拳。二人の写真界の重鎮は犬猿の仲だった 50代でアンリ・カルティエ=ブレッソンの作品に衝撃を受ける 報道写真家として再出発 昭和27年から4度、秋田へ 今週の作品 ・作品 板塀 ・場所 東京都写真美術館 昭和28年5月 秋田市の郊外にある農村 重要文化財、旧奈良家住宅の板塀 左側に馬の尻尾だけが切り取られている 昭和22-25年の農地改革によって農村は大きく変化していた 馬の尻と板塀を一枚におさめることで、戦後日本の新旧の象徴とした 「おれは秋田の撮影で人間ができた」 今週のショートストーリー 美術探偵 夢子の事件簿