2012-07-29 賛美歌、あるいは鎮魂歌 / 小磯良平「斉唱」 美の巨人たち 2012年7月29日 放送 今週の芸術家 ・作者 小磯良平(1903-1988) ・国籍 日本 ・職種 画家 日本を代表する近代洋画家 優れた写実力とモダンな画風で、多くの女性像を描いた 神戸市、クリスチャンの岸上家の次男として生まれる 兄の影響で早くから絵に興味を持つ 大正11年に東京美術学校に入学 入学後、日本洋画壇の重鎮だった藤島武二の教室に入る 猪熊玄一郎、荻須高徳、山口長男などと切磋琢磨 当時最も権威のあった「帝展」で学生ながら見事特選 首席で卒業 小磯家へ養子に出され、新たに小磯良平となる 卒業後パリに留学 帰国後、新制作派を立ち上げ、日本の洋画壇を牽引 戦争画を描いたことを生涯悔やんでいた 今週の作品 ・作品 斉唱(1941) ・場所 兵庫県立美術館 38歳の円熟期の作品 太平洋戦争開戦前夜 黒い制服に身を包んだ9人の女学生 横一列に素足で並んでいる 少女たちの距離が近すぎる 少女たちが似過ぎている 一人の少女の表情を描き別ける、斉唱 戦争画を描いた悔やみから描いた? 戦争への抵抗だったのではないか? 今週のショートストーリー 友人の詩人、竹中郁の回想 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E9%83%81