2012-08-12 奇跡のモニュメント / ベルナール・プティジャン「大浦天主堂」 美の巨人たち 2012年8月11日 放送 今週の芸術家 ・作者 フィーレ神父 ・作者 プチジャン神父(1829-1884) ・国籍 フランス ・職種 神父 豊臣のキリスト教弾圧政策から、1597年に外国人宣教師を含めた信徒26人が、長崎で処刑され、以降250年間キリスト教伝道の道は途絶える。 幕末に長崎に外国人居留地ができ、活動が許されるようになり教会建設を決心。 その役を命じられたのが、フランス人神父のフューレとプチジャンだった。 1863年に建設開始 フィーレ神父帰国、プチジャン神父以後の指揮を取る。 信徒発見の奇跡。建設から一ヶ月後、密かに信仰を守り続けていた隠れキリシタンの一団が来訪。 遺言により、信徒発見の奇跡が起きた場所にプチジャン神父は葬られた。 今週の作品 ・作品 大浦天主堂 ・場所 長崎 国宝に指定された洋風建築二つのうちの一つ ゴシック様式 一見、石造りだが柱や梁など骨組みのほとんどがケヤキ 現存する日本最古の木造教会 天井は、ゴシック様式特有のリブ・ヴォールト天井(俗にコウモリ天井とも) 棟梁は、グラバー邸を手がけた「小山秀」 ゴシック様式の表現。本来石造りの建築を木造で再現すること。 リブ・ヴォールト天井の表現。竹と土を用いた土壁の製法、竹のシナリで曲線を表現。 ステンドグラスの表現。高価なガラス、端材を継ぎ合せる。 木彫り装飾も多く、宮大工も関わっていた。 今週のショートストーリー 日本初のプロカメラマン、上野彦馬とその弟子