チェス書を快適に読む工夫 その2 -Kindle版で読むべき3つの理由



ipadの発売から数年、幾らか世間に浸透した感のある電子書籍ですが、まだまだ紙媒体の優位性は揺らぎません。

しかし、電子書籍に多くのメリットがあるのも確かです。特に外国語の技術書や実用書を読むときには、非常に頼もしい存在です。

チェス書をKindle版で読むべき3つの理由

1秒で辞書が引ける

これが最大の理由です。電子辞書なら10秒はかかるところを、Kindleなら1秒で、読書の流れを遮らずに調べることができます。

1.調べたい単語をタップすると、画面下部に辞書が表示される。


2.詳しい内容が知りたければ[全文表示]をタップする。


他の電子書籍でも可能ですが、例えばibooksだと[単語をタップ→辞書をタップ]という2ステップを踏まなければならないため3秒はかかってしまう。贅沢は慣れるもので、この1,2秒の差が大きい。また内蔵辞書が「プログレッシブ英和中辞典」という質の高い辞書であることもポイントです。


図表の引用

大抵の電子書籍では著作権保護のため、基本的にコピー・アンド・ペーストが制限されています。しかし、手間をかければ短文のコピーは可能ですし、キャプチャが取れますので図表の引用に便利です。

少し工夫すれば、『Flashcards Deluxe』に問題を落としこむことも簡単にできます。


むしろ安い

紙の本のメリットの一つに、[中古本ならKindle版よりも安いことが多い。]というものがあります。しかし、技術書・専門書のように需要の少ない本は、中古でも値段が下がりにくく、このメリットが当てはまりません。

加えて洋書は、和書に比べて*1Kindle版の値下がり率が高いため、むしろKindle版の方が安いことが多いのです。


注意点

以上が主なメリットですが、いくつか注意点も挙げておきます。

  • ipad程度の画面サイズが必要

チェス書のように図表が多い本は、iphoneKindle Paper Whiteなどの画面サイズでは読みにくいです。

  • 現状PCで見れない

amazon.comには、[Kindle for PC]というPCでKindle書籍を閲覧するソフトがあるのですが、今のところ、Amazon.co.jpで買ったKindle書籍では使うことができません。

  • 非常に簡単に買えるので、つい買ってしまう。

驚くほど簡単に買えます。加えて電子媒体なので物欲が満たされにくい、ような気がします。


まずは、無料サンプルや安い本を

無料サンプルでも結構なボリュームがありますし、Kindle用に作られた安価なチェス書もあります。電子書籍に抵抗があるなら、それらから試しに買ってみては如何でしょうか。


*1:これは日本の出版事情のほうがオカシイとも言えますが…